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テレビ報道2分後にアクセスが819%急増。楽天フランスの対処法とは?

楽天フランスは取引業者8,500以上、月間1,700万人を誇る、同国3位のインターネット通販事業です。トラフィックが急増しやすいブラックフライデーセール時やテレビ特集後など、同社はどのようにQueue-itで買い手・売り手双方が満足できるオンライン体験を届けているのでしょうか。

Rakuten France logo

8,500以上ものベンダーが2億点以上の商品を扱う楽天フランスは、同国のオンライン通販市場で3番目の規模を誇ります。

新品から中古まで幅広く扱っていますが、近年は「ECは世界を成長させるための手段」という哲学のもと、より中古の購入を勧め、サステナブルな買い物を促進する動きが高まっています。例えば、以下のiPhone販売のページでは、iPhone製造で排出される二酸化炭素量(10.54 kg)を記載し、環境への配慮を呼び掛けています。

 

 

Rakuten France environmentally friendly shopping

 

多くのフランス国民が利用する楽天サイトでは、ブラックフライデーのような大規模なバーゲンセール時には決まって買い物客がサイトに殺到します。ウェブサイトが圧迫されるほどのアクセスが押し寄せることも少なくありません。

また、フランスの小売市場のエキスパートである同社は、2020年以降年末年始のギフト転売に関する年次レポートの作成を開始しました。これが同国メディアで紹介されたことがきっかけで、サイトへアクセスが急増しました。

売り手と買い手の仲介者として信頼されている楽天にとって、アクセス障害は自社のコアバリューを損ねる問題でした。この記事では、同社がどのようにQueue-itを利用し、利用者が満足するオンライン体験を提供することに成功したかをご紹介します。

予想内・予想外のトラフィックピークに備える

楽天のブラックフライデーセールは、毎年総力を挙げて準備が行われます。マーケティング部は大々的なキャンペーンの企画を、商品部は的確な在庫の手配を、そしてEC部はサイトの最適化をはかり、書き入れ時に備えます。

一方、こうした販売開始時のアクセス急増に毎年頭を悩ませていたのが、同社の開発運用チームです。

「携帯電話のプッシュ通知を送った際は、500~1,000人のビジターが同時に到着したりします。トラフィック急増による負荷をどう処理するかは、悩みの種でした」楽天フランスのインフラストラクチャ・マネージャーであるティボー・シモンド氏はそう打ち明けました。

Rakuten france team

こうした大々的に告知された販売では、システムの処理能力を超えるアクセスが殺到することも多々ありました。

「大げさに聞こえるかもしれませんが、秒間0コールから次の瞬間、秒間1,000コールに跳ね上がるのです。このような際に、キャッシュの読み込みが間に合わず、バックエンドに過負荷がかかっていました。」

また、大手ニュースメディアが続々と楽天広報担当にインタビューを実施、テレビ放映したことも、サイトのトラフィック急増に拍車をかけました。こうした事態を受け、開発運用チームは2021年度のセール開始に向けてバックエンドシステムを保護するための解決策を探し始めました。

「ブラックフライデーを前に、チーム内では不安が伴っていました。また、極端なトラフィック急増を引き起こすテレビ報道も難点の一つでした。ビジターのアクセス障害を防ぐには、どんな状況下でも大量のサーバーリクエストに対応できるソリューションが必要でした。」

楽天フランス インフラストラクチャ・マネージャー、ティボー・シモンド氏

Rakuten France Thibaud Simond

2分間でトラフィックが819%急増。落ち着いて対処できた理由とは

チームは当初、同様の順番待ちツールの自社開発を試みましたが、断念するに至ったと言います。

「高性能のものを内製するのは困難だとすぐに気づきました。Queue-itのソリューションはフル・パッケージかつ専門性が高いため、やはりエキスパートに任せてよかったと思いました。」(同氏)

事実、Queue-itの仮想待合室は、楽天を悩ませていたような突然のトラフィック急増にも対処できるよう設計されています。また、25以上のコネクタを提供しているため、既存のインフラにも簡単に統合できました。

「インフラに合った統合ができたのは非常にありがたかったです」とティボー氏。「環境上、JavaScript統合を選択しましたが、JSタグを追加するだけでとても簡単でした」

こうして、仮想待合室を導入した状態で、2021年のブラックフライデーセールを迎えることができました。セールは大成功し、アクセス障害のない、快適な顧客体験を提供することができました。

「利用者にとってより良いのは、アクセス障害を経験するよりも、列に並んだ後にきちんと購入できることです」とティボー氏は語ります。「5~10分間サイトが停止したときにはコンバージョン率が低下しましたが、待合室導入後はこれを防ぐことができました。ビジターの流量も途切れず、決済もスムーズでした。」

クリスマスには、楽天に関する全国ニュースが二度放送され、同社サイトにアクセス集中を起こしました。このニュースは、広告やオファーではなく、楽天の代理人が同社ブランドについて言及しただけの非常に間接的なものでしたが、この報道から2分後には、一分当たり581人から5,377人まで、トラフィックが819%増加しました。これはメディアがいかに強力な力を持っているかを物語る数値です。

 

Traffic spike from Rakuten France's TV appearance

楽天がこの放送についてメディアから告知されたのは、放映の前日です。「かなりぎりぎりの通知でしたが、Queue-itの待合室を導入していたため、慌てることはありませんでした。今後のPR出演には自信を持って臨めます。」とティボー氏は微笑みました。

安心感をもって今後の販売、メディア出演に臨む

「Queue-itの仮想待合室は、ピークに瞬時に反応し、サイトに過負荷がかかるのを防いでくれます。ほんの3分間のスパイクのために大量のリソースを用意する必要がなくなり、時間とコストの節約になります。」とティボー氏は語ります。

仮想待合室を導入したことで、ティボー氏はどんな繁忙期でも、社名の通り「楽天的」でいられると言います。彼にとって、Queue-itの最大のメリットは、「セレニテ(フランス語で安心感という意味)」です。

「Queue-itのおかげで心底安心できるようになりました。万事うまくいくとわかっているので、リラックスできるからです。仮想待合室でトラフィックのコントロールが確実にできるようになりましたし、変更が必要な場合は、APIやダッシュボードで簡単にその場で行うことができます。待合室のベネフィットも、『sérénite』も正真正銘です。」(同氏)

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Blossom